4.自転車

誕生日に実走エベレスティングをやってみた

ユタ

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こんにちわ(/・ω・)/

相変わらず仕事は忙しい(´・ω・`)

何時になったら落ち着くかな_(:З」 ∠)_

さて、今年1月にスマートローラーとZWIFTを使って、vEVERESTINGを行いました。この時は、特に何かを考えていたわけではなく、単純に「自宅隔離中外に出ることができないし、なんかやってみよう」という思いから始まりました。

vEVERESTINGは、下りの間はゆっくり休憩することができるので、18時間程度でつつがなく達成。無事に認定もされましたが、なんとなく達成感に浸ることができませんでした。

「結局バーチャルだから?」そんな思いの中、青島で一緒に自転車で走ることがある友人から「そのうち実走でエベレスティングやってみよう!」という提案。彼も同じようなタイミングでバーチャルのエベレスティングを達成したところだったのです。とはいえ、バーチャルとはいえ疲れていたのですぐにやる気にはなれず、また友人もトライアスロンやマラソンの大会があったりで、なんとなく「そのうち」やれたらいいねという程度でした。

そして、季節は変わり春になり、ZWIFTでのワークアウトが日課になってきたある日、ふと「実走エベレスティングやろうか」という気持ちになりました。今考えてもなんでやる気になったのかよくわかりません。しかし、当初バーチャルでやったときにあったモヤモヤ感を払しょくしたくなったのかと思います。もちろん、バーチャルがダメというわけではありません。あれはあれでハードです。

ただ、個人的にどうせやるなら実走でも達成したいよね。との思い。

やると決めたら、後は日を決めるだけです。中国のカレンダーを見ていると、ちょうど自分の誕生日である6月3日(金)が端午節で祝日となっていました。前日有給とって始めたら、エベレスティング後翌日含めて丸々2日半はゆっくりできる。歳を重ねる節目だしちょうどいいかということで、2日~3日にエベレスティングを実行することにしました。

有給をとるわけなので、正直なところ友人に休ませるわけにもいかず、「1人でやろうか」と思っていましたが、友人に連絡してみると「有休をとる!」と快諾してくれました。

友人は、駐在者ではなく中国で結婚して仕事をしています。そのため、家族で車を保有していました。車があれば現地まで自転車を車載して移動でき、さらに食料や飲み物などを保管するベースキャンプとしても活用できます。エベレスティングをやろうとしている場所はまともなコンビニがなかったので、この申し出は非常にありがたいものでした。

エベレスティングを実行する場所は、青島の有名な山である崂山にある十八盘という峠道。セグメントスタート地点には広い路肩があり、果物売りのおじさんなどが並びます。

そこなら車を止めてても文句は言われません。事前に調べたところ、駐車禁止でもなかったです。このセグメントは1回の獲得標高が約195mなので、約46往復すればエベレスティング達成です。約52往復すれば10Kエベレスティングも達成できます。できれば後者を狙いたいと思っていました。

エベレスティング当日、1週間前から天気予報とにらめっこ。天気が雨・晴れと交互に代わっていきます。雨になったら中止なので、祈りながら当日を迎えます。何とか雨予報だけは免れることができました。

当日朝、前日から準備をしていた炊き込みご飯でおにぎりを作り、コーラなどの飲み物を車に積み込みます。友人もスポーツドリンクや水、おやつなどいろいろ準備をしてくれていました。また、青島ちゃりんこ倶楽部の仲間からも事前に差し入れをもらうなど食べ物としては十二分に用意ができました。実際にはこんなに食べられないでしょうが・・・。

また、今回はロードバイク2台でエベレスティングの予定でしたが、トレイルランニングやマラソンをしている方が今回の企画に食いついてくれて、富士山ingをすると現地に来てくれました。獲得標高は低いとはいえ、ランは下りの足への負担等があるので自転車以上に体への負担が大きいかと思います。

早めのお昼ご飯を食べて、お昼12時ごろに現地到着。

風が強いのが気になります。

自転車を組み立て、

ベースを準備します。、、、

友人が車にいろいろ張り付けてくれました。もはや参道に放置された事故車のようです・・・現地人が時折興味深そうに読み込んでいました。日本語なので理解はしていませんでしたが。

ワイワイと雑談をしながら準備を始めて40分程度。ようやくスタートの準備が整いました。

いよいよエベレスティングをスタート。

青島ちゃりんこクラブの仲間も応援に来てくれたので、写真撮影。

エベレスティングジャージでエベレスティング(/・ω・)/

今回のエベレスティングでは1本ずつ休憩を入れるのではなく、約1,000mごと、5本に1回15分程度の休憩を入れるペースで登っていこうと計画していました。果たして思い通りに行くものなのか?

さぁいくぞ!と意気込んだものの、準備をしている時から気になっていた強風・・・。ちょうど向かい風になってしまいます。強い風がやむことなく吹き続けるので、序盤から足が削られていきました。

それでもトータルの斜度は大したことはないので、序盤はするすると登っては降り、降りては登ってを繰り返していきます。1往復で約20~25分、5本1セットを2時間かからないくらいです。

最初の2セットくらいは、特に何ともないですが徐々に終わりがなかなか見えないことに不安を覚えます。エベレスティングでは序盤に「あと何本」と意識するのは絶対にダメですね。果てしなさ過ぎて絶望しそになります。

登っていて気になったのが、路面販売です。

青島ではちょうどサクランボのシーズン。山を昇り降りしていると、農家が路上販売をしています。延々と昇り降りしている自転車乗りを変な目で見る農家&客が来る気配がないのにのんびり路上販売しているのを怪訝そうに見る僕。

お互いに「何やってるんだ?」というような感じです。日々、仕事に追われている自分を振り返って、こういう生活もいいのかな?と思いました。ん~、でも中国では嫌だな。。。日本だとそれだけで生活できそうもないし。やっぱり無理か。。

応援の友人がサクランボを買ってくれて補給食に。甘酸っぱくて水分量も多いので美味しく食べられます。

元気を補給してエベレスティング再開。

エベレスティングで気を遣うのは、登りより降りです。登りはあまり難しいことを考えずに車に気を付けて淡々と登れば、いつかゴールにたどり着きます。しかし、降りの場合はスピード、車、路面状況、そして動物の飛び出しなど登り以上にシビアに判断していかなければなりません。

しかも、青島の山道は舗装されているといっても、手入れが行き届いておらず非常に荒れています。15本も往復すれば掌が痛くなってきました。ハンドルポジションを調整しながらゆっくりと降りていきます。

3セットが終わり、4セット目に入ってくるとずいぶん暗くなってきました。応援の友人がカップ麺とポットを持ってきてくれました。暖かいラーメンにホッとします。


ちなみに中国のカップ麺は大体、箸とかフォークが封入されています。地味に便利です。

暗くなってくると、降りがより怖くなってきました。路面状況が非常にわかりにくいです。パンクしてしまったり、落車をしてしまったりすると目を当てられません。とはいえ、人の順応力にも驚かされます。何回も往復していると、暗くて見えづらくてもおおよその路面状況を覚えてしまいます。まさに死にゲーをやり続けるみたいな感じです。

最終的には、どのラインで走れば一番体とバイクに負担がないか、最適なラインを覚えてしまいました。

22時を過ぎて、人通りもなくなってくると次の恐怖が襲い掛かります。

犬です。

というか野犬です。野犬自体は日本でも怖いですが、ここは大陸。最も怖いのは狂犬病。ワクチン接種をしていたとしても、噛まれてしまったら早急に対処しないと死んでしまいます。そもそも野犬でなくても飼い犬に噛まれたとしてもすぐに病院に行かなければならないのが中国らしいです。

夜になると山には野犬?放し飼いの飼い犬?が定期的にウロウロ。なんだかムキムキなチワワに追いかけられてめっちゃ怖かったです。

ちょうど日を跨ぐ時間に休憩しようと言われていたので、ベースに戻ると。なんと友人がケーキを用意してくれていました。

大きい。青島では路上で火をつけるとややこしいことになるのでLEDライトでろうそく替わり。誕生日をお祝いしてもらいました。

しかし、、、食べれません。こんなに大きなケーキなのに、2cmくらいに切ってもらったのしか食べられないです。3人とも(笑)

あまり食べられませんでしたが、やはり糖分の力は偉大です。ちょっと元気を取り戻してきたので、再びエベレスティングを再開します。6セット、30往復をしたところくらいから徐々に足の痛みを感じるようになってきました。また、固形物が食べられなくなってきます。ジェル系の補給食や果物で無理やり栄養補給をしていきます。

レッドブルに翼を授けてもらいましょう。

7セットが終わり、8セット目になってくると5本1セットができなくなってきます。3本、2本で休憩を繰り返します。腿の痛み自体はさほどではないですが、疲れでペダリングが悪くなったせいか、右足の親指がしびれるような痛みを発しだしました。当初、休憩の時にシューズを緩めていましたが、むしろ緩めたら痛くなるのでガチガチの状態で休憩をしていきます。この時点で42本、8,000mを超えていました。足の状態から、10Kを目指すのはあきらめてエベレスティング達成だけを意識します。無理して大きな怪我をしてしまったら元も子もないからです。友人は太ももが痛いようで辛そうです。

富士山ランの友人は、なんと19時間程度で達成。200kmくらいは走ったのではないでしょうか。

本当尊敬します。お疲れ様でした。

用事があるというので富士山ランの友人はさっそうと電車で帰っていきました。フットワークが軽すぎます。

エベレスティングは普段よりもゆっくり登っているので心拍的には全然余裕。でも、脚が悲鳴を上げて登るのが大変。普段感じる感覚じゃないので疲労を感じながら少し笑ってしまいます。

日が昇ってくると早朝出発崂山一周コースを走っていた中国人のロードバイクグループとすれ違い応援されます。どうも前日会った中国人ローディがグルチャで日本人がエベレスティングをやってるということで話題になっていたそうです。

必死に登ってる中で声をかけられますが、返答をする余裕はありませんでした。また、その後青島ちゃりんこ倶楽部の仲間も来てくれましたが、この時すでに疲労困憊でまともに返事ができず申し訳なかったです。

ヘロヘロになりながらも22時間16分で8,848mを登り切って無事エベレスティング達成。

319kmも走りました。もうへとへと。

何もしたくない。

差し入れてもらった飲み物やアイスを食べながら友人を待ちます。

友人はそこから2時間後くらいに達成。すごく長かったけど終わってみるとあっという間。

ベースを片付け、ゴミを処理し、無事に家に帰宅することができました。

後日、エベレスティングも無事に認定され、SIGNIFICANTのバッジもゲット。
山東省で2例目で山東省青島市では初認定、中国全土では115例目の認定(バーチャル除く)、中国での日本人認定としてはおそらく初。(4,484mで日本人っぽいような記録はありました)ということでした。

せっかくなら「実走」で達成したい。無事にその思いも達成し、ここ数年で最も印象深い誕生日となりました。

とはいえ、もう「中国大陸」では二度とエベレスティングをしたくないということ。次、中国でまたやるならバーチャル、そして帰任後に日本でやろうかと思います。

また、Twitter上では多くの方が投稿に対して反応してくれて応援していただけました。しんどい中で休憩中に見ると頑張ろうと励みになりました。ありがとうございました!

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アウトドア好き
釣りやキャンプなどのアウトドアが大好きなおじさんです。 2021年に中国駐在を始めてからはロードバイクで体を鍛えています!
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