3Dプリンターは授業で必修となる?3Dプリンターで養う子供の発想力・転換力
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3Dプリンターがわが家に来てからというものの、意外にも多くの方が興味を持ってくれています。それは、周囲だけではなく家族も同様です。
当初、3Dプリンターがウチにくると聞いた当初、奥様は「またわけのわからんものを…」って冷ややかな反応でしたが、実際に到着して印刷工程や出来上がるものを見て、今のところはけっこう高評価。
なかなか時間は取れないけれども、そのうち自分でも3DCADに挑戦してみたいというような気持ちはあるようです。
今後の教育シーンで一般的になるかもしれない3Dプリンター
かつて、3Dプリンターというと、製造業における分野で使われていたのですが、近年では教育の場で登場するケースも多くなっています。まだまだ少ないものの、日本でも教育分野での導入が進められており、国内市場での教育分野への導入比率がかなり高まるのではと予想されているのです。
世界でもこの流れは活発であり、特に力を入れているのがイギリスです。イギリスでは、世界に先立ち2012年から、3Dプリンターの教育現場への普及に注力しています。2014年には、50万ポンド物資金を投入しているあたり、かなり積極的であるといえるでしょう。
アメリカにおいても、国内で5,000以上の学校での導入が進められており、世界的にもいつか3Dプリンターでの学習が必修科目となるかもしれません。
日本では、まだまだ海外ほどの進捗はないものの、2019年には文部科学省が定める「中学校教材整備指針」の中で、3Dプリンターの項目が記載されました。この指針の中では、「8人当たりに1台」という規模を目安として設定されました。
イメージとしては、技術室やコンピューター室の1グループの島に1台くらいでしょうか。今のところ、中学校教材としての登場が予測されますが、世界的な流れを見ても小学校教材整備指針にまで引き下げられると考えられています。
そういうことを考えてみても、子供が小さい段階から3Dプリンターという存在に触れさせておくということは、よいことがあっても悪い面はないかと思います。
3Dプリンターで広がる子供の発想力
僕にとって、おもちゃというのは、買ってもらう・もしくは自分で作り出すといったものでした。作り出すといっても、わりばしで鉄砲を作ったり、どんぐりでコマを作ったりと、そんなシンプルなものです。どちらかというと、小学校入学前にスーパーファミコンが登場、中学校の頃にプレイステーションなど、完全なゲーム世代なので、大したものは作れません。たぶん、僕よりも世代が上の先輩方は、もっとすごいものを作っていたことでしょう。
今の娘の世代からすると、僕が子供のころより、さらにすごいおもちゃを買うのが当たり前になっています。プリキュアや仮面ライダー系のおもちゃを見るとクオリティがかなり高いです。その分値段もかなり高いですが…。
お金を出せばいいものがすぐに買える時代ですが、そんな中で娘の目の前に3Dプリンターが登場しました。ピーガーピーガーと動いているだけで、徐々に立体的な構造物が出来上がっていく、娘にとっては動いているだけで楽しいものらしいです。
「プリンターさんまた動いてるの~」などといいながらも、「パパ~何作ってるの~?」と興味は隠せません。出来上がったものを触っていると、「なにそれ~」と近づき、「ちょっと見せて」「わたしがやってみるわ」等と、父や母の口調をまねて触ろうとします。
僕の私的なものは触らせないのですが、「(娘の)おもちゃだよ」というとニヤッとするのが印象的です。
シンプルなものから結構複雑なものまで見せている娘にとって、おもちゃは買い与えられるものだけではなく、親が作ってくれるものという認識を徐々に持ち始めている印象です。
まだ、わが家の娘は3歳なので、与えられるものを楽しんでいますが、そのうち「あんなのが作ってほしい」というようなリクエストがきっと出るようになるでしょう。
何か欲しいものができた際に、買ってもらうというのではなく、「作れるのではないか?」そういった発想力が確実にできると思います。
むしろ、凝り固まった大人の頭脳では思いつきもしないようなアイディアがでることでしょう。それまでに、期待に応えられるよう、3DCADの扱いをマスターしておかなければなりませんが…。
ある程度成長したら、そのうち娘自身にも何か作らせてみようかと思っています。簡単なものでも、「自分で作った」というのが大きな財産となるからです。
失敗から学ぶ発想の転換
3Dプリンターを使っていて一番多いのが印刷失敗です。とにかく失敗の連続です。でもそれが楽しいです。
失敗と一言で言ってもさまざまなものがあり、印刷する際にサポート材が必要なのに設定せず、アフロみたいになってしまったり、充填率が低く、せっかく作ったのにすぐ折れたりなど日常茶飯事です。
とくにアフロはげんなりします。寝る前ウキウキで印刷ボタンを押したのに、起きたらわけのわからないもじゃもじゃができているからです。
まだ強度不足の方がマシ。モジャモジャだと試すこともできません。
ちゃんと印刷すれば成功するものを失敗した場合、なぜ失敗したのか、失敗しないためにはどうすればいいのか?と考える必要があります。考えたうえで、再び行動に移す。そうして、成功へと結び付けていきます。
これって、現代社会において当たり前に必要な能力です。
Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善)。近年のビジネスモデルとしては、PDCAサイクル自体が時代遅れなどといわれることがありますが、子供の学習において取り組んで悪いことはありません。
大人ですら失敗するのですから、子供が触るようになると失敗だらけになるでしょう。慣れてくるとより高度なものを作りたくなるのだから、失敗を避けることはできません。
失敗を重ねていく中で、成功するための発想の転換力を3Dプリンターを通して培っていってくれるのでは?と期待しています。
意外に安価に買える3Dプリンター
最近では、3Dプリンターは意外に安価な値段で購入することができます。
この辺だと2万円台から。
3万円台でも手軽でwi-fi対応しているものも。
機械系に詳しいのであれば、安価なものでも十分楽しめます。
どう違うのかについては、また別途そのうち書きたいですが、届いてすぐにある程度設定せずに使いたいというのであれば、やはり僕が使っているフラッシュフォージのadventurer3がおすすめ。
現状アマゾンなどでは販売されていませんが、気になる場合は直販で購入するか、もしくは僕か 1310 KF WORKSの三枝さん に問い合わせてもらってもいいかと思います。
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