安全にカヤックフィッシングを楽しむための風と波の判断
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こんにちわ(/・ω・)/
この週末あんまり予報よくないっすね(´・ω・`)
1日くらいは浮かびたい・・・_(:З」 ∠)_
カヤックフィッシングの救助事案
さて、先日日本海方面でカヤックフィッシングをしていた方の救助事案が発生したようです。
救助要請があったときの現地の風速は15m/s、波高は1.5mとかなり危険な状態だったそうです。
昨年は、死亡事故などもあったので無事であったということが何よりです。
カヤックフィッシングを楽しめる風速予報は?
安全にカヤックを楽しむための予報の目安というのは非常に難しいです。なぜなら、そもそもの予報自体、絶対に正しいというものはないからです。
カヤックフィッシングを趣味にしている方であれば、むしろ予報どおりに風が吹くほうが珍しいと感じている方も多いのではないでしょうか?
とはいえ、予報に頼らないといつまで立っても釣りに行くことができません。
出艇の判断基準は、出艇するエリアや風向き、個人の技量などによっても異なるので一概にはこうとは言えません。
個人的に自分が通っている場所は、体感5m/sくらいが「出艇」の限界としていることが多いです。
ただし、あくまでも「出艇」できるであり、5m/sになるとまともな釣りができないことが多いので、楽しく釣りができるのは3m/sって感じです。4〜5m/sだと、浮けますが、釣りをする際に風が強くて面倒くさい。せっかく出ても、楽しく釣りができないなら意味がありません。
また、午前中ずっと5m/sみたいな予報のときは、場所によりますが出ない事が多いです。
逆に、朝イチ5m/sでも1時間程度で弱くなり、昼にかけて凪になる予報であれば、風の影響を受けにくい場所でやってから、行動範囲を広げるといった計画や、現地で風が収まるのを待って、風がやんでから出艇するといった計画を立てます。
また、予報も大事ですが、現地での体感の風速も重要です。予報では弱くても、実際は風が強いということもよくあります。
最終的には、現地判断をする必要があるということを忘れないように気をつけています。
風向きも出艇判断に関わる
そして、風向きも重要で、オフショアの風よりもオンショアの風の方が同じ風速であっても、個人的には怖く感じます。
オフショアは、岸から海に向かってふく風。オンショアは海から岸に向かって副風。
Nの海でいうと、北東の風や東の風がオフショア、西風や南西の風などがオンショアに該当します。
オンショアになると、うねりと風が同調しやすく、波が割れて海が荒れやすいので海上でも辛いですし、上陸する際にも沈のリスクが大きくなります。
人によっては、オンショアの風だと陸に向かって吹く風だから安心と考えている方もいますが、個人的にはこっちのほうが海が荒れやすいので怖いです。
この辺は考え方の違いも大きいのかもしれません。
足漕ぎカヤックだと風が強くても大丈夫?
出艇に関する判断基準としては、手漕ぎの頃から変わっていません。たしかに、プロペルやホビーといった足漕ぎ艇は、手漕ぎと比較するとある程度風があっても進みやすいという特性があります。
しかし、ドライブにトラブルが起こって、手漕ぎで戻らなくならないといけなくなった場合、手漕ぎカヤック以上に戻るのが大変になるのです。
なので、足漕ぎカヤックであっても、自分が判断基準としている風速を超える予報の場合は、浮かないようにしています。
ただ、出艇基準の風速内であれば、足漕ぎカヤックのほうが釣りをしやすい環境を作りやすいです。例えば、手漕ぎカヤックで風速4mになると、漕いで進むことができても漕ぐのをやめると流され始めるので、釣りをしにくいです。
足漕ぎカヤックの場合、風に向かいながらペダルを漕ぐことで、流される範囲をある程度抑えることができます。そのため、同じ風速4mであっても釣りのしやすさは異なるでしょう。
このように、あくまでも足漕ぎカヤックは、出艇可能な風速範囲内で釣りを成立させやすい程度、と考えておくと無茶な出艇をすることなく安全にカヤックフィッシングができると思います。
波高予報も見ておく
風速予報と同時に重要なのは、波高予報です。
個人的には、サーフだと0.5mくらいまでが安全に出られる範囲なのかなと思います。
波の周期などによって細かく状況が異なるので、一概には言えません。無風の条件で、波の周期が長く、たまに1発でかいのが来る状況であれば、セットを見極めつつ出られることもあります。ただし、見極めができないとでかいのにやられて沈するので、余程ではないとできないか思います。
上記の状況は、あくまでも無風の状況に限りますので、風が強くて波が高い予報の場合は、そもそも釣りに行くのを諦めて、おとなしく寝坊するでしょう。
予報サイトは複数を参考にする
天気予報のサイトは、複数を参考にする必要があります。また、比較するときは、悪い方の予報が当たると考えながら、慎重に計画を建てると安全性が高まります。
よくありがちなのが、予報の良いところだけを見て、現地に行くのを決めてしまうということです。
釣りに行きたい気持ちがあるので、良い予報に期待したい気持ちはとてもわかりますが、だいたいこれで良かったことが有りません。。。
【海快晴】気象
https://www.umikaisei.jp
【windytv】気象
https://www.windytv.com/
【GPV 気象予報】気象
http://weather-gpv.info
【バイオウェザー 週間気圧配置図】気象
http://www.bioweather.net/chart/pressure.htm
【海上保安庁/海の安全情報>ウォーターセーフティガイド>カヌーに関する情報】
https://www6.kaiho.mlit.go.jp/…/00_t…/01_canoe/00_canoe.html
海上情報・気象【海しる・海洋状況表示システム】海上安全・航路・定置網等の漁業権区域情報
https://www.msil.go.jp/msil/htm/topwindow.html
スマホアプリ【マリンコンパス】身内への出艇・帰着報告等
https://www.marinecompass.jp
場所によって条件が異なるので要注意
改めて重要なことなので書きますが、あくまでも僕の出艇の風速や波高の予報というのはあくまでも一例です。
風向きや波周期などの条件でも変わりますし、これから風が強くなっていくのか、弱くなっていくのかでも変わってきます。
例えば、10時までほぼ無風なのに11時になると突風になる予報が出ることも珍しく有りません。こんなときは、予報が早まる可能性があるので出ません。
また、エリアによっても判断基準が異なります。僕が先程あげた例も特定の場所の例であり、エリア次第ではもっと風が弱いときでも出艇を見送ることがあります。
条件や場所、個人の力量で事細かに変わるので、一概にこの風速だと安心と言えないのが歯がゆいです。。。。
どういった基準で考えればいいのか、わからない場合はやはりkayak55.comさんの判断基準を守りながら、絶対に安全と思える基準を作っていくのが、近道だと思います。
浮きたい場所ではなく浮ける場所に行くのもアリ
浮きたい場所ではなく、浮ける場所で計画を建てるというのも有りかと思います。
天気や風、波というのは地域的要因が大きいです。ある場所では風が強くても、遠くに行けば無風ということも珍しく有りません。
例えば、僕の場合Nの海をベースにして、この予報なら同じ三浦半島でも観音崎にしよう、三浦半島はNGだから小田原方面に行こう、もっと遠出して西伊豆に行こう、駿河湾にしよう、いっそのこと千葉方面にしようなど、天気によって大きく地域を変えます。
実際にこうしている方は多いと思います。
もちろん、行きたいと思っていた場所が最初にありますが、そもそも底にいけないことも多いです。とはいえ、安全に気持ちよく浮きたいですし、楽しく釣りができればいいので、当たり前ですがこれが一番いいのかなと思います。
最後に繰り返しになりますが、現地判断がとても重要です。予報よりも悪い場合は、特に辞める勇気が重要です。現地に行ってしまったら、浮きたくなってしまいますがぐっと我慢するようにしています。実際僕も年に何回かは現地に行っても浮かずに帰ることも。
お互いに安全に楽しくカヤックフィッシングライフを送りましょう。
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